ご注文番号:22310
脇差(寸延び短刀):白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:綱英
文化八年八月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は綱英としては上々作にランクされる作品です。
新新刀:中上作 武蔵
鎺:素銅地に家紋を入れる
刃長:32.7cm
反り:0.3cm
目釘穴:2個
元幅:3.03cm
重ね:0.52cm
刀剣重量:270グラム
時代:江戸時代文化 千八百四年
体配:身幅が広く重ね厚くしっかりとした広めの寸伸び短刀。
地鉄:小板目肌に杢目肌積んで一部無地風に地が積んで変化にある地鉄となる。
刃紋:匂口やや深く刃区より匂口の深い直刃を焼いてその先海の穏やかなのたれを焼く。刃中。表には長い金筋がはたらき、匂口深く帽子丸く返り掃掛となる。
特徴:綱英は出羽国秀子。加藤綱俊の兄で濤乱刃の出来が多くかなり上手である。
拵え:
鞘:刻み鞘(所々にヒビ割れがあります)
鞘の形状は通常とは異なり、鯉口部分に鍔が収まる仕様です。
鍔:鉄地に周りを金で鍍金する。神明と記載し細かく文字がかかれているが不明
縁頭:赤銅魚魚子地値
目貫:赤銅で鯱を高彫りする。
鐺;赤銅魚子地
笄:赤銅魚子地に書物を高彫し金で色絵をほどこす。
葵美術より一言:新々刀の中で濤乱刃が上手な刀工は手柄山正繁、尾崎助高、長雲斎綱俊、水心子正秀。本作の綱英などが制作を施す。 綱英、綱俊は兄弟でありお互いに助け合って濤乱刃を制作する。本作は匂口がやや深く穏やかなのたれの中で海の穏やかな作品となって刃中に砂流、長い金筋が働く。
時代背景:刀がなかなか売却ができない時代から良質な製鉄技術ができて又不運急をつげる時代背景となり多くの刀工がより優れた作品を制作する天保打ちの作品が制作される様になりました。 その方の刀の時代はいつか?ときかれ天保打ちとこたえれば刀のよし悪さがわかった時代と大袈裟の言えばそのようになります。 事実文化文政、天保には江戸時代の刀工達はより優れた作品を制作しております。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形