ご注文番号:24341
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘: 備州長船在光
永正六年二月日
末古刀:上作:備前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備州長船在光としては 上上作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着二重
刃長: 56.7センチ
反り:2.0センチ
目釘穴:2個
元幅:3.07センチ
先幅:2.43センチ
重ね:0.76センチ
刀剣重量535グラム
時代:室町時代永正の頃
体配:ほぼ刀のサイズほどの大脇差で反りが深くつき
表裏に棒樋と添樋を美しく彫る。
地鉄:板目肌に杢目肌がよく詰まり、精良な地鉄となり写りが現れる。
刃紋:匂出来互の目乱れ、二重刃が働き砂流、金筋が働く。
特徴:文明在光の子が同人と考えられます。出雲の守と称する。
この作品の素晴らしいのは健全だということです。 長さも十分あり反りが深くつき鋒がのびた体配の良い作品です。一般的に文明から永正頃の健全な作賓は極めて少なく、また永正をすぎると粗製濫造の刀が製作されます。これは戦争が激しくなるため多量生産が多くなるからなのです。従って本作のごとく健全な作賓は極めて貴重なのです。
拵:
鍔:角形の四分一地に耳を高くして農夫が米俵を背中に担ぐ光景を高彫りし金で色絵を施す。裏面は松野大木を彫る。
縁頭:四分一の地鉄に農夫が米俵を背中に担ぐ光景を高彫りする。
小柄:四分一地に虎と竹を見事に掘った作品です。草書銘で銘を描く 長常と銘がある。
2枚の切羽:素銅地2枚に金で包む。
鞘:黒呂色鞘に表に3箇所と裏には2箇所の家紋を彫り黒漆を塗り込む、 影絵となって品がある。
目貫:赤銅地で獅子の図柄を高彫りし金色絵をほどこす。
葵美術より一言:身幅が広く重ねしっかりとした作品で永正裏銘の長い脇差の表裏房樋を彫った健全な作品を製作する。
拵も見事な作品でぜひお勧めしたい作品です。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書
全身押し形