ご注文番号:23739
脇差:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘: 津田近江守助直
新刀:良業物:上々作:摂津
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は津田近江守助直としては上々作 にランクされる作品です。
鎺:銀単
刃長:48.6cm
反り:1.3cm
目釘穴1:個
元幅:3.06cm
先幅:2.2cm
重ね:0.8cm
刀剣重量:595g
時代:江戸時代元禄頃
体配:身幅が広め重ね厚く鋒ややのびた体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌よく寝れて良質な地鉄となり地景が入る。
刃紋:沸出来匂口が深くつき丸みを帯びた互の目乱れとなり
足よく働き物打ちから先匂口が深くつき帽子丸く返る。
特徴:近江守助直は寛永16年に生まれ、のちに助広の門人となり成業後は助広の娘婿となり近江国高木にもどったが、師匠の助広が没した為その後は大阪で定住したといわれている。彼が最後の作品を作ったとされる55歳までに、助広の最高の出来に迫る作品を数
多く製作して多くの人々が好む作品を製作しました。中には初代助広よりも出来の良い作品も存在します。本作は井上真改を模して制作した感じのする作品で直刃出来に匂口が深く真改の作品によく似た出来であると思います。
葵美術より一言:貞享の後は元禄の年代も近く刀剣の需要はさらに少なくなりより派手な作品へと移っていきます。濤乱刃、刀剣に彫りを入れたり裁断銘も多くなりより華やかな作品が人気を博していきました。実用的な作品より見て楽しむ作品へと変化していったと考えます。したがって出来は美しい作品、刀身の彫刻を入れたり、裁断銘を入れたりした作品が多くなってまいりました。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書
全身押し形