前回の回答は、
肥前国河内守藤原正廣(2代)でした。
特徴:肥前河内守正広は、初代肥前国忠吉の系統にあたり名は橋本弥七郎と称する。初代正広の長男で初銘を正永と切り、初代正広没後、寛文五年に河内守正広と改名している。
初銘を肥前国武蔵守藤原正永、次に肥州佐賀住藤原正広、肥前国河内守藤氏正広、
肥前国河内守藤原正広などと切る。
元禄12年、73歳で歿している
出来は匂口の深い真夏の積乱雲を思わせる出来で刃中、砂流、金筋が盛んに働き
鞘書にも二代最高の作の一也
この作品に比較出来るものがない程の作品と讃えております。
過去数多くの肥前国河内守藤原正廣を拝見したり鑑賞したりしておりますが正に二代正広の最高傑作刀で瑕欠点のない素晴らしい作品です。
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第304回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成26年8月8日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:2尺3寸2分(70.29センチ)
反り:6分5厘(1.95センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.35センチ
先幅:2.39センチ
重ね:0.68センチ
体配:身幅広く、重ねの厚い、健全な体配の刀。
地鉄:板目肌良く練れて地錵が付き黒々とした地景が入り黒味のある地金。
刃紋:錵出来、匂口の深い互の目乱れに刃中、砂流、金筋が盛んに入る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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