前回の回答は、
市川次之亟求備前介宗次作之/
弘化三年二月日於千住太々土壇拂切手山田五三郎 でした。
特徴:備前介藤原宗次(固山宗次)は陸奥白河に固山宗平の三男として出生、
宗兵衛と称した更に白河松平家の抱工として作刀し藩主に従い桑名に移住する。
天保二年に江戸に出て鍛刀する。
当時からかなり有名であったと考えられ弘化2年に備前介を受領する。
当時から彼に刀を注文する武士はかなりあったと言われている。
宗次の作品はどれもが欠点のない出来が多く高技量の持ち主であった事が伺える。
裁断銘の作品が多く切れ味が評判を呼んだといわれている。
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第379回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年3月19日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:62.2センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:5個(内4個埋め)
元幅:2.88センチ
先幅:2.16センチ
重ね:0.685センチ
体配:大摺上無銘で身幅、重ね尋常な反りが深く表裏に棒樋を掻き通す。
地鉄:小板目肌に小杢目肌が混じりよく練れて微塵の地錵が付き精良な地金となる。
地には乱れ映りが現れ景色となる。
刃紋:小錵出来、互の目乱れ、逆さ丁字が混じり足が入り
帽子、乱れ込んで丸く返る、三作帽子となる。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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