前回の回答は、
備中守橘康広(初代)でした。
特徴:備中守橘康廣は富田五郎左衛門といい紀州石堂の祖、為康の兄と伝えられる。後に大阪に移住し、名工多々良長幸と作刀の技を競い大阪石堂の始祖として活躍した。備中守受領後に菊紋を茎の裏側に切る様になった。
大阪石堂の始祖として活躍した事で丁字乱れに映りを見事にさし更に濤乱刃の制作も行いこれも注目に値する作品を制作している。
本作は彼の備前丁字乱れの作品で焼き出しがあり丁字乱れを焼き上部には映りが現れるなど見事な作品を制作しております。
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第400回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年08月14日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:47.1 cm (1尺5寸5分)
反り:0.7 cm (2分3厘)
目釘穴:1個
元幅:2.61 cm (8分6厘)
重ね:0.54 cm (1分8厘)
体配:長巻直しの作品で大摺上無銘で反りが強く体配の良い作品です。
地鉄:小板目肌に小杢目肌が詰まって地錵がよく付き地景が入り抜群の精良な地金となる。
刃紋:小錵出来、互の目乱れとなり刃中、二重刃三重刃となり足、葉が入り乱れ砂流。
金筋が良く働き刃中。煙る朝霧の如くで帽子同様となる。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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