前回の回答は、
肥前国出羽守行広以阿蘭陀鍛作でした。
特徴:初代行広は橋本吉信の次男で元和3年に生まれ通称九郎兵衛と称し兄には河内大掾正広がおります。正保5年出羽大掾を受領しその後寛文3年に出羽守に転出している。慶安3年に長崎におもむき阿蘭陀鍛冶であった久次および薬師寺種永に阿蘭陀鍛えに冠して学び以後茎には阿蘭陀鍛作と添銘をしたものが多く見られる。
この刀は小板目肌が良く詰んで地錵が微塵に付き地景が細かに入った鍛えに焼幅が広く互の目乱れに丁字風の刃、矢刃筈風の刃などを焼き所々箱がかり華やかに大きく乱れて足、葉が入り匂が深く錵が良く付き砂流、金筋を交えるなどの出来口で一見すると正広の作柄を思わせる作品で行広としては頗る良く出来た最高傑作といって良い作品であります。
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第422回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成29年1月28日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀工は誰でしょうか。
ヒント
1 : 切先が延びた綺麗な体配。
2 : 地鉄が小板目肌良く練れて地錵が付く。
3 : 錵出来直刃、匂口深くのたれ刃を交え二重刃が混じり、刃中、砂流、金筋が働く帽子匂口深く丸く返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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(弊社都合により鑑定コーナーに関するメールには返信できませんのでご了承ください。)