前回の回答は、
肥前国近江守忠吉5代でした。
特徴:
肥前刀の一貫した所はその美しい地鉄にあります。
鍋島藩の庇護の元に独特な地金は禁制品として他に渡らない様に肥前刀鍛冶が守り切ったと考えられます。
お隣の豊後刀も刃紋に関しては匂口の深い近江大掾藤原忠広に酷似した作品を残しながら地金はどうしても制作出来なかったと考えられます。
鍋島藩では輸出品として国内の他国に高値で販売をしていたと考えられます。
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第432回:今回の鑑定 誰でしょうか?
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀工は誰でしょうか。
ヒント
刃長:2尺7寸9分 84.54センチ
反り:6分 1.81センチ
目釘穴:1個
元幅:3.36センチ
先幅:2.7センチ
重ね:0.83センチ
時代:江戸時代末期
体配:長寸で身幅が3.36cmと広く重ね厚くがっしりとして大切先の体配と健全無比な作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて地錵がよく付ききれいな地肌となる。
刃紋:小錵出来、匂口の深い互の目乱れに丁字乱れが混じり足が良く入り刃中、砂流、細かな金筋が働く。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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