前回の回答は、
近江守法城寺橘正弘でした。
特徴:近江守法城寺橘正弘は、姓を滝川と称し、本国は但馬といわれている、
後に江戸に移住して一門大いに繁栄した。正弘には、同銘が二代あり、
共に近江守を受領し、初代は承応・ 万治・寛文の年紀があり、二代には
延宝・元禄で本作はその2代銘である。作風は長曽祢虎徹に近く、
截断金象嵌銘も良く見かける。法城寺一派は虎徹一門とかなり交流があったと伺える。
貞国・国正・正照・正則・正次など多くの刀工を擁して一大派閥を形成している。
江戸法城寺一派の中で最上の伎倆をもった刀工数多くの弟子を養成した。
本作は匂口の深い互の目乱が交じるなど上々の作品である。
刃中の働きも虎徹を思わせる出来です。
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第466回:今回の鑑定 誰でしょうか?(平成29年11月25日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
ヒント
刃長:71.6センチ
反り:1.8センチ
目釘穴:1個
元幅:2.90センチ
先幅:2.15センチ
重ね:0.58センチ
体配:身幅、重ね尋常な反りやや深く
切先が延びた体配の綺麗な姿をした作品です。
地鉄:小板目肌よく詰んで地錵が詰み
肥前刀独特の精良な地金すなわち小糠肌となる。
鎬地:板目肌に柾目が混じる
刃紋:刃区より錵出来直刃、その先匂口の深い互の目乱れとなり
刃縁柔らかく刃中、砂流、金筋が盛んに働く。
帽子、乱れ込んで先、掃掛となり返りがやや深い。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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