前回の回答は、
和泉守兼重/金象嵌)寛文元年卯月十一日 両車截断 山野加右衛門尉永久(花押)
でした。
特徴:兼重は武蔵の刀工。寛永の初めに越前より江戸に移住し、
寛永三年(1626)に和泉大掾を受領。のち和泉守に転じた。
藤堂和泉守高虎に仕え上総介に改めたともいう。初代は万治(1658)のはじめ頃死去し、
二代は仙台、勢州(現在の三重県)阿濃津でも作刀した。
三代は仙台藩主伊達綱村が元禄三年(1703)に上総介となり、
仙台、宇和島、一関などの三藩からの注文には上総守と切らず和泉守と切る。
兼重は切味に優れる良業物で、重要刀剣指定の刀剣もある名工である。
山野加右衛門らの試し銘の入った作が相当数有る。
剣豪として名高い宮本武蔵の愛刀が上総介藤原兼重であったと言われる。
第553回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和元年8月24日)
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刃長:31.4センチ
反り:0.2センチ
目釘穴:1個
元幅:2.85センチ
重ね:0.42センチ
体配:身幅重ね尋常な、やや反りの少ない体配をした脇指(寸延び短刀)。
二筋樋、梵字、棒樋を彫る。
地鉄:板目よく練れ地沸が付く。
刃紋:吉道の典型的な簾刃を焼く。華やかな刃紋が見どころである。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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