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鑑定会 : 第598回


前回の回答は、
無銘(千手院)でした。

特徴:千手院派は奈良東大寺の子院である千手院に所属した刀工群で、二つの派があり、仁平(1151)頃の行信を祖とした行吉、吉行、有行、行正等の一派と、仁安(1166)頃の重弘を祖とした重永、重村、安村、重久等の一派があった。鎌倉時代初期以前を古千手院という。行信系の定重、信真、家宗等と、重弘系の金王、力王、滝等は、鎌倉時代中期から南北朝時代にわたるので、中千手院という。その後、室町時代になると、同じ奈良の手掻派に押され、単に千手院と切るものの他は永正(1504)頃の守久、盛久などがいるだけである。これらは末千手院と称する。末千手院派も、千手院が永禄十年(1567)、松永久秀の兵火によって消失したため自然消滅した。遺作は稀である。

第598回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和2年7月18日)
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刃長:69.2センチ
反り:2.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.0センチ
先幅:2.25センチ
重ね:0.8センチ
体配:身幅、重ね頃合いで反りが深く付き切先の延びた優美な体配をした作品
地鉄:小板目肌実に良く詰んで潤いがあり綺麗な
澄んだ梨地風の地金となる。
刃紋:刃区より匂出来、直刃となりその先華やかな丁字乱れとなり足が良く入って

ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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