ご注文番号:22669
刀:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘:泰龍斎宗寛造之 日州高鍋為岡本氏鍛之
慶應四年正月日
新新刀:上作:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は 泰龍斎宗寛造之 としては 上々作 にランクされる作品です。
鎺:銀単はばき
刃長:2尺3寸2分(69.7cm)
反り:3分5厘(1.06cm)
目釘穴:2個
元幅:3.24cm
先幅:2.65cm
重ね:0.69cm
刀剣重量:835グラム
時代:江戸時代 慶応4年
体配:身幅が広く重ね三ツ棟となり初刃を残し反り適度につき切先大きくのびた堂々とした作品です
地鉄:小板目積んで無地風となり映りが見て取れる
刃紋:小沸出来匂いでき主体となり互の目乱れ頭が揃い足やや長く働き、帽子長く互の目乱れが続く。
特徴:泰龍斎宗寛は固山宗次の門人で明治16年に亡くなる。大変丁寧な仕事を行う刀工で、彼の互の目乱れはとても美しい。隷書で銘を切る。生国奥州国白川国阿武隈川近辺で製作し江戸に出て
深川箱崎町に住す。
葵美術より一言:本作は初茎で初刃が残り切先は大きく刃紋は互の目乱れが切先まで続く作品です。豪壮な作品でしかも互の目乱れの頭が揃い良くみますと映りが現れます。泰龍斎宗寛が日州高鍋
藩の岡本氏のために精魂を込めて製作した作品であると思われます。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形 鶴田文佳