ご注文番号:24108
刀:白鞘入り、箱付き(特別保存刀剣)
銘:大阪住月山貞勝(花押)
皇紀二千六百一年三月
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞勝 としては 上々作 にランクされる作品です。
鎺:銀着せ一重(月山鎺)
刃長: 67.0cm
反り:1.7cm
目釘穴:1個
元幅:2.6cm
先幅:1.7cm
重ね:0.6cm
刀剣重量:495g
時代:昭和16年3月
体配:やや細身であるが生刃が5cmほど残る。
地鉄:小板目肌よく詰んで精良な地鉄となり山城を思わせる良い地鉄
刃紋:直刃基調に刃区から鋒に向かって互の目乱れが続く。
特徴:月山貞勝(月山英太郎)は大正期から昭和初期にかけての日本刀匠を代表する名匠で初代月山貞一の息子。
父の名声が高く明治末年から大正初期、四十代迄の自身銘の作は少ないが、父貞一の没後である大正10年代から多くの作品が制作された。
宮内省の皇室御用達の刀、伊勢神宮への奉納刀、多くの下賜刀を鍛え、その作刀態度は厳しく真摯なものであったという。
清浄な場所で清浄な心で刀を鍛えるという信念から、昭和10年(1935)に鍛練場を吉野山に移した。
ニ代月山貞一と高橋貞次の二人の人間国宝をはじめ、多くの名工を育てた。
作風は逆がかった丁字乱れ、綾杉肌鍛などを得意とし、相州伝、備前伝、大和伝、等全てこなす高い技量を持つ。
特に綾杉肌と言われる月山肌は鎌倉時代からの伝統を受け継ぎ、現代に至るまで継承されている。
昭和18年(1943)12月74歳で没する。
特別保存刀剣(*近日発行予定)
葵美術鑑定書
全身押し形
箱付き