ご注文番号:24707
刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘:昭和十八年十一月
月山貞勝謹作(花押)
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞勝としては 上々作 にランクされる作品です。
鎺:銀一重月山鎺
刃長:66.2センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:1個
元幅:3.07センチ
先幅:2.13センチ
重ね:0.76センチ
刀剣重量810グラム
時代:昭和18年
体配:身幅広め重ね厚く、反りが深く付き、
鋒が伸びた作品で生刃が長く付いた健全な作品です。
地鉄:月山肌特有の綾杉肌がよく立って綺麗な地鉄となる。
刃紋:沸出来互の目乱れに金筋が働き、
帽子は丸く乱れ込んで先掃掛ける。
特徴:月山貞勝(月山英太郎)は大正期から昭和初期にかけての日本刀匠を代表する名匠。明治ニ年(1869)生まれ。初代月山貞一の息子。父の名声が高く明治末年から大正初期、四十代迄の自身銘の作は少ないが、父貞一の没後である大正十年代からは、多くの作品がその技量を遺憾なく発揮した素晴らしい物である。
宮内省の皇室御用達の刀、伊勢神宮への奉納刀、多くの下賜刀を鍛え、その作刀態度は厳しく真摯なものであったという。清浄な場所で清浄な心で刀を鍛えるという信念から、昭和十年(1935)に鍛練場を吉野山に移した。実子のニ代月山貞一、愛媛の高橋貞次の二人の人間国宝をはじめ、多くの名工を育てた。作風は逆がかった丁字乱れ、綾杉肌鍛などを得意とし、相州伝、備前伝、大和伝、等全てこなす伎倆の高さは驚く程である。特に綾杉肌と言われる月山肌は鎌倉時代からの伝統を受け継ぎ,現代に至る迄継承されている。また彫物にも非凡な才能を発揮した。昭和十八年(1943)十二月二十四日、七十四歳で没。
拵:
鍔:円形の素銅鍔に竹を赤銅魚子地で描いた鍔です。
縁頭:赤銅魚子地に竹と木の実をたかぼろ詩「金で色絵を施す。
鞘:黒に青貝を散らした鞘に上部には通常の木を使った鞘。
目貫:赤銅地きのみを高彫りし金で色絵を施す。
葵美術より一言:月山貞勝は後年父親の月山貞一の代作を行い彫りなども行いその力量は備前伝、相州伝大和伝など多くの仕事をこなしました。 特に戦時中に差し掛かり多くの作品の製作を行ったと言われている。この刀は大切に扱われてきたため茎の状態がよくまた出来も良い作品です。
保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書
全身押し形
価格:1,750,000円
商談中 HOLD