ご注文番号:24629
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:浪華住月山雲龍子貞一(刻印)
慶應二丙寅三月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は月山貞一としては 上々作 にランクされる作品です。
鎺:銀一重
刃長: 2尺3寸6分(71.52センチ)
反り:3分(0.91センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.33センチ
先幅:2.21センチ
重ね:0.79センチ
刀剣重量865グラム
時代江:戸時代慶応の頃(1866)
体配:身幅が広く重ねのある鋒の長い作品で
表裏に二筋樋を彫り、火炎不動と濃密な龍の図柄を彫る。
地鉄:柾目肌よく錬れて精良な地鉄となる。
刃紋:沸出来直刃に打除に二重、三重に刃紋が現れる。
刃中、砂流、金筋がよく現れる。
帽子:刃紋が幾重にも重なり掃掛となる。
特徴:月山雲龍子貞一は新々刀の優れた刀剣鍛治であり、刀身の彫刻も極めて優れている。本作は月山雲龍子貞一の優れた鍔もついております。
拵:
鍔:楕円形の鉄鍔で周りには筋を立ち上げて刻印をいくつも入れ製作者はなんと貞一自身が製作した鍔です。浪華住源貞一自身の製作した鍔ということになります。
縁頭:銀地。
鞘:黒呂色鞘
目貫:和船を漕ぐ人物を彫る。
葵美術より一言:この拵はいかにも高級武士が所有していた作品です。さらに拵の鍔は貞一自身が製作しております。 私見では縁頭と目抜きの和船の彫りも彼自身の作品であると思います。 とにかく珍しい作品でぜひこの拵とともにお持ちください。
時代背景:江戸時代末期となると勤皇と佐幕とで争いが起こりその決着がまもない頃となりました。
慶応3年には大政奉還が行われ、政権を天皇に返上すること。慶応3年(1867)10月14日、江戸幕府の第15代将軍徳川慶喜(とくがわよしのぶ)が政権を朝廷に返上することを申し入れ、朝廷が翌15日それを受け入れたこと。これによって鎌倉幕府以来約700年続いてきた武家政治は終了した。明治9年には廃刀令が発布された。
特別保存刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形
価格:3,000,000円