ご注文番号：AS25069
刀：拵え付き(特別保存刀剣)
銘:肥前国住近江大掾藤原忠廣
新刀:上々作:大業物:備前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は肥前国住近江大掾藤原忠廣としては上々作 にランクされる作品です。
研磨済み上研磨
鎺:銀一重
刃長:69.0センチ
反り:1.4センチ
目釘穴:1個
元幅:3.12センチ
先幅:2.06センチ
重ね:0.64センチ
刀剣重量 615 グラム
時代江戸時代館分の頃
体配：身幅、重ね尋常な体配で鋒反り適度に付き、
綺麗な姿をした作品です。
地鉄:小板目肌よく練れて地沸がよく付き
小糠肌となりいわゆる肥前地鉄となる。
帽子、大切先となる。
刃紋:沸出来匂口の深い直刃で刃縁が柔らかく
朝霧の様子で金筋が働く。帽子大きく丸く返る。
拵:
鍔:木瓜型鉄鍔に周りに7ミリ程に線を入れその中に金で色絵を施し小柄、笄櫃を赤銅で埋める。
縁頭:赤銅魚子地に花の図柄を高彫りし金で色絵を描く。 銘:東獄子石黒政常
鞘:黒蝋色鞘で刻み鞘
目貫:赤銅魚子地に牡丹を高彫りし金で色絵を施す。
特徴:肥前の刀工近江大掾藤原忠廣は初代忠吉の実子で本名を橋本平作郎という。父の没した後の寛永十年(1633)紀からの作刀が見られ、寛永十八年(1641年)に二十九歳の時、近江大掾を受領。
受領後の正保、慶安頃が最盛期であったといわれる。終生忠吉銘は襲名せず、忠広と銘した。藩より屋敷と切米二十石を拝領し肥前刀の高揚に務めた。作刀期間は約六十年と長く、長寿であった為作品数は多く作風も多彩である。元禄六年(1693)八十歳にて没した。長寿であった為作品数は多いが、寛文三年(1663)頃からの晩年作には三代の代作も見受けられる。切れ味が良く、大業物に指定されている。地鉄の美しさでは肥前刀随一といわれ、父忠吉に次ぐ名工との評価が高い。
葵美術より一言一般的に近江大掾藤原忠広は殆ど直刃出来が多く
その直刃出来の変化に多くの愛刀家を引きつけております。
そんな中にあって互の目乱れも製作しております。
本作は錵出来、匂口の深めの直刃に匂口の深い刃縁の柔らかな作品となります。刃中、砂流、金筋が働き足の中に砂流が絡んで景色となり出来の良い作品と言えます。
出来が良く充分堪能で切る見事な作品といえます。
拵えも余程の侍が保有していた作品と考えられよくできた小道具を使用してできております。是非お勧めしたい作品です。
時代背景:江戸時代の初期に慌ただしい時代が終わり落ち着いた時代となりましたが刀剣の製作は需要の減少が響いて厳しい状況となりより優れた作品を製作する様になりました。
特別保存刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形
オークション開始価格:1,300,000円
落札者あり
