ご注文番号:23633
刀:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:肥前国住陸奥守忠吉
新刀:上々作:肥前
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は肥前国住陸奥守忠吉としては 上々作にランクされます。
鎺:素銅地に金色絵一重鎺
刃長:66.6cm
反り:0.9cm
目釘穴:2個
元幅:3.01cm
先幅:1.96cm
重ね:0.6cm
刀剣重量: 720 グラム
時代:江戸時代万治頃
体配:やや身幅が広く重ね厚く反り適度につき、鋒ややのびた姿の良い刀
地鉄:小板目肌実によく詰んだ精良な地鉄、いわゆる小糠肌
刃紋:小沸出来匂口が深くつき刃縁柔らかく煙るような刃文で帽子丸く返る。
特徴:肥前国住陸奥守忠吉は近江大掾忠広の子で、忠吉の三代を継いだ。万治3(1660)年に陸奥大掾を受領し、翌年陸奥守になった。翌年貞享3(1686)年50歳で亡くなった。
作刀期間が短く、父の代作を多く行っていたため作品数はあまり多くない。初代忠吉によく似た作風で、特に地鉄の美しさが評価されています。
本作は約2cmほどの区送、磨上があるが健全な作品で、良い研磨が施されています。
拵:サーベル拵え アルミ製のつなぎが入っていて重いです。
葵美術より一言: 拵えの柄には鼈甲が施されており、これは将官の持つ指揮刀です。
本作の元々の持ち主とされる嘉村達次郎は佐賀県の軍人で、1930年8月に少将に昇進した。翌年柳条湖付近で鉄道爆破事件が起こったことを契機に満州事変が起こり、当時の記録に彼の名前が載っています。
添付の画像は広島陸軍幼年学校の生徒江口光夫氏が嘉村達次郎氏あてに送った手紙です。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書
全身押し形