ご注文番号:F24084
揃金具:三所物 (小柄、笄、目貫)(第67回重要刀装具)
大黒天留守模様図三所物
小柄:後藤光覧(花押)
長さ: 9.75cm x 1.45cm
特徴:赤銅魚子地に大黒天留守模様を高彫り金銀色絵する。裏哺金。
笄:後藤法橋久乗(花押)
長さ: 21.5cm x 1.2cm
特徴:赤銅魚子地に大黒天留守模様を高彫り金銀色絵する。裏哺金。
目貫:割短冊銘:後藤・久乗
長さ 1: 4.31cm x 1.38cm
長さ 2: 4.14cm x 1.52cm
特徴:赤銅地に大黒天留守模様を容彫り金銀置絵する。
時代:江戸時代末期
説明:後藤光覧は七郎右衛門家四代目後藤重乗の三男として文化三年京都で生まれ、七郎右衛門を継ぎ、五代目となる。著名な一乗の実弟で久乗同人。作風も兄一乗に類似し、後年法橋の位に叙任され明治元年十二月十七日に63歳で没した。次男の光平が後に光則と改め宗家の十七代目の家督を継いだが、時流にはさからえずこの典乗光徳を以て金工後藤家宗家の幕を閉じることになる。
本作は、清白と鼠を組み合わせ、豊穣の神である大黒天を示唆させる、いわゆる留守模様として意匠を手がけている。二所は整然と蒔かれた魚子地に的確な高彫色絵、目貫は赤銅の容彫、置金。色絵の手法で丁寧な仕事振りを披露している。赤銅の黒地に金銀の色絵の配分がよく、映え、光則の実力を識る貴重な三所物となっている。加えて希少な久乗銘も珍しく、その作風とともに、その作風とともに貴重な史料である。
葵美術より:大黒天のお供物である清白(大根)(読:すずしろ)と鼠を描いた大黒天留守模様の縁起の良い図柄。金色絵された鼠と清白がふっくらとした質感で彫られています。
歴史的逸品です。家宝としていかがでしょうか。
第67回重要刀装具指定書
桐箱入
葵美術評価鑑定書