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お知らせ

短刀:月山貞勝僅作(花押)(特別保存刀剣)

ご注文番号:22355

短刀:白鞘入り、箱付き(特別保存刀剣)

銘:皇子殿下御誕生記念 為三好徳松氏
昭和六年三月吉日 月山貞勝僅作(花押)

箱書き:皇太子殿下お誕生記念
為三好徳松氏先祖伝来綾杉以秘術長八寸五分勤作 御刀匠 月山貞勝

当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は としては 上々作 にランクされる作品です。

鎺:金着一重(月山貞勝としては珍しい)
刃長:25.9cm
目釘穴:1個
元幅:2.55cm
重ね:0.56cm
刀剣重量:150グラム
時代:昭和6年

体配:身幅がやや広く重ねが三つ棟
地鉄:小板目肌実に良く詰んで精良な地鉄となります。綾杉肌。
刃紋:沸出来直刃刃紋で出来が詰んで美しい刃紋となります

特徴:月山貞勝(月山英太郎)は大正期から昭和初期にかけての日本刀匠を代表する名匠。明治ニ年(1869)生まれ。初代月山貞一の息子。父の名声が高く明治末年から大正初期、四十代迄の自身銘の作は少ないが、父貞一の没後である大正十年代からは、多くの作品がその技量を遺憾なく発揮した素晴らしい物である。宮内省の皇室御用達の刀、伊勢神宮への奉納刀、多くの下賜刀を鍛え、その作刀態度は厳しく真摯なものであったという。清浄な場所で清浄な心で刀を鍛えるという信念から、昭和十年(1935)に鍛練場を吉野山に移した。実子のニ代月山貞一、愛媛の高橋貞次の二人の人間国宝をはじめ、多くの名工を育てた。作風は逆がかった丁字乱れ、綾杉肌鍛などを得意とし、相州伝、備前伝、大和伝、等全てこなす伎倆の高さは驚く程である。特に綾杉肌と言われる月山肌は鎌倉時代からの伝統を受け継ぎ、現代に至る迄継承されている。また彫物にも非凡な才能を発揮した。昭和十八年(1943)十二月二十四日、七十四歳で没。本作は月山家の要となる月山肌の作品で最近は入手が難しい作品です。月山貞勝は大正、昭和に掛けて最も良く知られた刀工でその流れは現代に至る。 特に優れている点は相州伝、備前伝、大和伝、山城伝すべてに優れ月山の祖先が制作した綾杉肌は月山一派の原型でありその地鉄を完成する事に成功し、その制作は門外不出として現在に継承しております。本作はその綾杉肌が良く見て取れる傑作の短刀であります

葵美術より一言:本作は作品全体から丁寧さが滲み出ており、三好徳松という人の為に製作したからであると思います。三好氏は元々鉱山を経営しており、村会議員から衆議院議員に当選を果たした人物です。惜しくもこの短刀が出来上がった5ヶ月後に亡くなっておられます。改めてこの短刀を見ますと出来が抜群によく綾杉肌が地鉄に隠れる様に見えます。丁寧に描かれた月山貞勝の箱書、さらに金着一重はばきが着せられているなど、価格を厭わない贅沢さがあります。まず今後出てこない作品ですので是非お勧めいたします。

特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形

価格:1,300,000円(消費税、送料共)

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