ご注文番号:19487
脇差:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘:出羽大掾藤原国路
新刀:上々作:業物:山城
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は出羽大掾藤原国路としては上々作にランクされる作品です。
はばき:素銅一重
刃長:1尺9寸2分(58.18cm)
反り:3分(0.9cm)
目釘穴:2個
元幅:3.32cm
先幅:3.00cm
重ね:0.61cm
時代:江戸時代寛永の頃
体配:身幅広く、重ねの厚く、反りやや浅く、大切先の脇差。
地鉄:板目肌よく練れて地錵が付き地景が良く入る。
鎬地:小板目肌に杢目肌が混じり柾がかる。
刃紋:錵出来、匂口の深い互の目乱れとなり刃中、砂流金筋が盛んに働き足太く、刃縁、柔らかく、帽子のたれて返る三作風となる。
特徴:出羽大掾藤原国路は堀川国広のの弟子の中で最も有名で、比較的制作本数が多い。
天正四年頃(1576)の生まれで、最晩年の作刀が明暦三年(1657)頃とみられる
制作時代は慶長より寛文迄続く当初国道と称し後に慶長十九年から
二十年(1614 から1615)にかけての間に出羽大掾を受領したと思われる。
元々兼道の系統として三品帽子といわれる独特ののたれて返る刃紋が特徴で
越中正俊、初代丹波、伊賀守金道も同様な切先の刃紋である。
一般的に出羽大掾国路の地金は相州伝に近い作品が多く
地金がざんぐりとして肌立ち柾に流れる強い地金が多い。
葵美術より一言:出羽大掾藤原国路は長命であった為に
制作本数がかなりの数に上る。相州伝の出来が良い為愛刀家の方々の人気がある作品です。
特別保存刀剣
葵美術評価鑑定:全身押し形