ご注文番号:19429
脇差:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)
銘:大和守安定
新刀:上作:良業物:武蔵
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は大和守安定としては上々作にランクされる作品です。
ハバキ: 金着二重
刃長:53.1センチ
反り:1.5センチ
目釘穴:1個
元幅:2.9センチ
先幅:1.79センチ
重ね:0.58センチ
刀身重量:425グラム
時代:江戸時代慶安 1648年
体配:身幅、重ね尋常な反りやや深く付き、切先が延びた寛永の体配をした作品。
地鉄:板目肌、肌立ち地錵が良く付き大板目肌となる。
鎬地:板目肌、肌立ち大板目肌となる。
刃紋:錵出来、匂口のやや深めの直刃、明るく冴える。帽子、丸く先、焼詰めとなる。
特徴:武蔵国は江戸時代に入り徳川家康が居城を構えた事により諸国の大名、刀工が従随し、大いに発展した。大和守安定は武蔵の刀工で初代康継の門。初代康継は藩主の封転に伴い福井へ移住し、後に徳川家康から葵紋と「康」の字を賜った江戸幕府お抱えの名工として名高く、江戸で安定との合作も残している。安定は明暦元年(1655)に伊達家に招かれ奥州仙台で奉納刀も製作した。
拵え:
鍔:竪丸形の鉄鐔に猛禽と樹木を透かし彫りする。
目貫:貝の図を彫り金色絵
縁頭:赤銅魚子地に龍の図を彫り金色絵
鞘:鮫鞘
葵美術より一言:この作品を見て大和守安定と鑑定出来る人はまずいないと思います。通常大和守安定は反りが浅く切先も短めの作品が多く地金は小板目肌で乱れた互の目乱れの作品が多いのですが本作の出来は全く相違して板目肌に大板目肌となり肌目がはっきりと見え直刃出来であります。これは奥州の舞草や宝寿の作品に近似し鎬地も同様な地金となります。恐らく安定が時代の古い奥州刀を模して製作した作品と考えられ資料的に珍しい作品と云えます。最近は大和守安定は中々出てきませので是非御薦めしたい作品です。
保存刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形
価格:550,000円