ご注文番号:16467
脇差:白鞘入り (特別保存刀剣)
銘:近江大掾藤原忠広
新刀:上々作:大業物
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は近江大掾藤原忠広としては上々作にランクされる作品です。
上研磨済み
はばき:銀着せ銅はばき
刃長:55.9cm
反り:1.8cm
目釘穴:1個
元幅:3.12cm
先幅:2.34cm
重ね:0.65cm
時代:江戸時代寛文の頃
体配:身幅が広く重ね重ねが厚くがっしりとした作品で切先やや延びる。
地鉄:小板目肌良く詰んで地錵が付き地景が入り肥前独特の小糠肌となる。
刃紋:錵出来直刃に小足が入り帽子丸く返る。
特徴:本作は二代忠広による刀である。忠広は肥前の刀工で、初代忠吉の実子。本名を橋本平作郎。寛永十八年(1641年)に二十九歳の時、近江大掾を受領。受領後の正保、慶安頃が最盛期であったといわれる。終生忠吉銘は襲名せず、忠広と銘した。藩より屋敷と切米二十石を拝領。元禄六年(1693)八十歳にて没した。長寿であった為作品数は多いが、寛文三年頃からの晩年作には三代の代作も見受けられる。切れ味が良く、大業物に指定されている。地鉄の美しさでは肥前刀随一といわれ、父忠吉に次ぐ名工との評価が高い。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術評価鑑定書:全身押し形