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お知らせ

鑑定会:第269回



前回の回答は、
定利
でした。
特徴:一般的に鎌倉中期また其れ以前の短刀の現存品は甚だ稀有である。
ましてや、定利の短刀は実存しないとまで言われてきました。
戦後実存は二口あると言われて来ましたが、現在一口は行方不明となっており、
実在が確認されているのは、この短刀一口のみです。従来作品は太刀のみを造りと記載されている。
定利の短刀は古来研究者の目に触れる機会が殆ど無かった為か研究が全くなされておりません。
行方不明の一口の出現によって比較研究が進むと期待しております。
750年星霜を経て、研磨を重ね、重ねこそ失われて来ましたが、
今尚山城最上位の風格、気品を満たしており、この気品には、頭の下がる思いです。
よく生きていて呉れたと手を合わせ、今からも生きて呉れようと中心を握る。まさに愛刀冥利に尽きます。
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第269回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成25年12月6日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:2尺3寸6分5厘(71.5センチ)
反り:5分(1.6センチ)
目釘穴:2個 
元幅:2.67センチ 
先幅:1.65センチ
重ね:0.55センチ 
体配:定寸の優美の太刀が踏ん張りをもって先に行き、
伏し心になる古い太刀姿が古雅である。制作時期鎌倉初期を少し遡るか。
地鉄:板目に杢交じってちりちりと縮緬肌立ち、地斑、地景よく働く。
刃紋:細直刃調によく沸づいてほつれて
処々に二重刃風の湯走りかかり地刃に、またがり、しきりに金筋入る。
帽子:焼きのしっかりした小丸。
茎:大筋違、指裏に鏨太く打ち込み強く二字銘を大字に彫る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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