前回の回答は、
井上真改でした。
特徴:井上真改は本名井上八郎兵衛良次と称し寛永7年より天和2年迄摂津の國で活躍する。
津田越前守助広とともに大阪新刀の双璧として当時最も有名な刀工として活躍した。
地鉄は大坂新刀屈指の美しさで、地沸が厚くつく。郷義弘に私淑して制作し当時から大坂正宗と評価された。
寛永7年1630年井上国貞の次男として生まれ父より鍛刀技術を学び慶安5年24歳の時に父が亡くなり
井上家を襲名し25歳の時に和泉守を受領する。その後寛文12年に(1672年)真改と改名し
井上真改と銘を切った。天和2年11月9日(1682年12月7日)53歳で亡くなる。
そのため井上真改銘の作品は極めて少なく貴重である。
本作は珍しく濤乱刃の出来の優れた作品です。
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第276回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成26年1月31日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:69.7センチ
反り:1.3センチ
目釘穴:3個
元幅:2.86センチ
先幅:1.93センチ
重ね:0.72センチ
体配:大摺上無銘で身幅、重ね尋常、切先やや延びた体配の刀。
地鉄:板目肌良く練れて地錵が付き肌立ち一部大肌が現れる。
刃紋:錵出来直刃基調に小足が良く刃入り砂流、金筋が良く刃入り帽子大きく丸く返り切先掃き掛ける。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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