前回の回答は、
横山加賀介藤原朝臣祐永 友成五十七代孫/(菊紋)一 弘化四年二月日 備陽長船士 でした。
特徴:横山加賀介藤原朝臣祐永は祐平の次男であったが父の跡を継ぐ。
数多くの刀工を指導し養成した。
横山祐包、祐高、祐芳、祐利等が特に有名である。
富士見西行と云われる作品で刃区より直刃出来の富士山の麓を表しやがて雄大な
富士山を表しその先山の形態を描いて三保の松原に達し更に広がる海を描いた作品で
海を表した上部には空に浮かぶ雲を映りで表した考えられる。
江戸時代末期には多くの刀工が挑戦する。
本作は見事な富士見西行を焼き上げ、流石友成五十七代孫と称する
横山一派の総領としての貫禄ある刀工であります。
刀身に彫られた樋は調和が良くとれて懸命に制作した当時が偲ばれます。
無瑕、無欠点の見事な作品です。
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第286回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成26年4月11日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:63.9センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:2個
元幅:2.27センチ
先幅:1.3センチ
重ね:0.5センチ
体配:やや細身の大摺上無銘の刀で元々小太刀であった作品です。
地鉄:小板目肌に小杢目肌が混じり
地錵が厚く付き精良な地金に明瞭な映りが鮮明に現れる。
刃紋:小錵出来直刃にのたれが混じり足が良く刃入り雲次を思わせる作品です。
帽子はぎりぎりに丸く返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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