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鑑定会:第312回



前回の回答は、
薩陽士元平/安永十年辛巳二月日でした。
特徴:薩摩は島津家の庇護の元、多くの名工を輩出した。元平は薩摩新々刀前期を代表する刀工。
薩摩の藩工奥元直の子として延享元年(1744)に生まれた。安永六年(1777)に父を亡くし家督を相続した。
鍛刀は父に学び天明五年(1785)には「薩藩臣奥元平」と銘を切ることを許された。
寛政元年(1789)十二月に伯き守正幸と同時に受領、大和守を受領し
寛政二年から「奥大和守平朝臣元平」と銘を切っている。文政九年(1826)七月に八十三歳で没する。
本作は安永十年(1781)、元平37歳の時の作品です。
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第312回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成26年10月10日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:27.2センチ
反り:0.3センチ
目釘穴:2個
元幅:2.7センチ
重ね:0.51センチ
体配:身幅が広く、重ねが薄く、三棟、僅かに反りがついた寸延びの短刀。
地鉄:板目肌、棟寄り、刃寄り、柾がかり、地沸つく。
刃紋:小のたれに互の目交じり、砂流し頻りにかかり沸つき、飛焼き交じり皆焼ごころとなる。
帽子:乱れ込んで大丸ごころに掃かけて、長く焼き下げそのまま棟焼となる。
彫物:表は梵字、裏に羂索。
茎:生ぶ。先栗尻。鑢目切少し下がる。茎やや短く舟形ごころ。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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