前回の回答は、
:助包(太刀銘)(古備前)でした。
特徴:平安時代から鎌倉初期にかけて数多くの備前の刀匠が活躍する。
正恒,友成、包 平・吉包・助包、恒光・利恒等が著名な良く知られた刀工であります。
古備前の特徴は刀身が先にいってうつ伏せごころとなり先反りの作品はあまりみかけません。
本作は地金が精良で小板目肌良く詰んで地錵が良く厚く付き凛とした破綻のない無垢鍛えの作品
で鎬地も詰んだ小板目に杢目が見て取れる。 刃紋は小乱れに丁字が混じり足、葉が良く入り細かな
砂流し、金筋が働く 帽子は健全で小乱れで丸く返る。全体として自然体でいかにも古さを感じさせる
見事な古色ある作品です。在銘である事が極めて貴重で品格のある作品です。
平安時代 永延の頃から約1000年前に制作された希有な作品で長く大名家に伝えられてきた作品と考えられます
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第345回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成27年07月03日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:79.4センチ
反り:2.6センチ
目釘穴:2個
元幅:3.21センチ
先幅:2.16センチ
重ね:0.75センチ
体配:身幅3.21cmで重ね厚く反りの深い堂々とした体配の良い作品
地鉄:小板目肌良く詰んで地錵が付き精良な地金となる。
刃紋:刃区より直刃、その先、互の目乱れに
丁字乱れが混じり、拳形丁字風となり刃中、長い金筋、砂流が働く。
帽子のたれて丸く返る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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