前回の回答は、
粟田口一竿子忠綱彫同作
元禄十三庚辰年八月吉旦でした。
特徴:粟田口近江忠綱2代(一竿子)は初代近江守忠綱(初代)の子で、
二代を引き続ぎ銘を一竿子と号した。当初は初代の作風に似た足長丁字に
砂流がかかる作品が多いが後期になると濤乱刃や大互の目乱れ
などを意欲的に制作する。特に彫り物を得意としており愛刀家垂涎の作品が多い。
粟田口一竿子忠綱の彫りは茎に必ず彫り同作と刻み彫りは目の部分の眉毛に特徴がある。 彫りは彫り口が特に深く本作はその特徴を遺憾なく発揮した一竿子彫
であり同作の中でも最高傑作の部類に入る名作であります。
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第366回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成27年12月11日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:71.0センチ
反り:1.6センチ
目釘穴:3個(内2個埋め)
元幅:3.14センチ
先幅:2.16センチ
重ね:0.65センチ
体配:多少の摺上げ区送があるが、身幅広く重ねやや厚く
反りが深く切先やや延びた体配の良い刀で鎬幅が広い。
地鉄:板目肌良く練れて地錵が付き地景が激しく板目に沿って現れ
柾に流れ抜群の地金に良さとなる。
刃紋:錵出来、匂口深く二重刃がかかり打除が混じり
刃中、砂流が掛かり金筋が強く働き刃縁柔らかく明るく冴える。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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