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鑑定会:第386回    



前回の回答は、
於江府長運斎綱俊/天保十二年二月日 でした。
特徴:本作は初代長運斎綱俊による刀。綱俊は和泉守國秀の三男で、
山形藩工で濤瀾刃の名手であった加藤綱英の弟。寛政十年(1798)生まれ。
本国出羽、米沢藩上杉家の抱工という。加藤八郎と称し、是俊とも銘した。
水心子正秀に学び、長運斎と号す。江戸に移住しさらに大阪に上がり、
鈴木治國に師事したのち、西国を遊歴、熊本に駐槌。
安政三年(1856)には長運斎を息子の是俊、二代綱俊に譲り、銘を長寿斎と改める。
文政六年(1823)頃より江戸麻布の上杉家中家敷に住み、
文久三年(1863)十二月六十六歳で没した。
甥に七代石堂是一、弟子に固山宗次、高橋長信、青竜軒盛俊など
優れた門人がおり、幕末の江戸で一大流派を築いた。
殊に備前伝では水心子一門を凌ぐ勢いであったと言う。
本作は天保打ちと称される作品で綱俊ばかりでなく多くの刀工が
競い合った時代で最も出来の良い作品が制作された時代
の作品で丁寧にかつ出来も良い作品であります。
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第386回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成28年5月5日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:1尺5寸5分 (46.95センチ)
反り:3分 (0.9センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.71センチ
先幅:2.99センチ
重ね:0.88センチ
体配:身幅広く、重ねの厚い脇差で表裏に棒樋、腰樋、添樋を彫る。体配の良い脇差。
地鉄:小板目肌良く詰んで地錵が付き細かな地景が入り潤いのある作品となる。
刃紋:錵出来、やや匂口深く互の目乱れを破綻なく焼き上げて足良く入り
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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