前回の回答は、
栗原信秀でした。
特徴:
1.茎が丸く化粧鑢目がない
2.生彫りがある
3.刃紋は丸みを帯びた互の目乱れとなり帽子が激しく尖り焼き下げる刃紋となる
4.片切り刃は多くの刀工が行っておりますがその中の刀工に信秀がおり刃中、長い
5.金筋がよく働く。
刃紋の中に彫りがある場合は、まず生彫りと見てよいでしょう。
刃紋の中は非常に硬度が高く、通常の道具では鏨が入りません。刃文のなかに至るまで後彫りを入れることは極めて困難で、割れや欠けを生じてしまうおそれもあることから常識的には刃文の部分への後彫りは避けるものです。
ただし生彫りの場合、刀工はまず彫りを制作して刀身の焼き入れは後から行います。
刀工となる以前は鏡師であった栗原信秀ならではの、見事な出来の作品といえるでしょう。
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第428回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成29年3月4日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀工は誰でしょうか。
ヒント
1:地金は黒味があり地景が入る。
2:匂口の深い太直刃やのたれを得意とし刃中に砂流や金筋、太い錵筋がでて荒めの錵が目立つ。
3:帽子は長めの作品が多く刃中は錵は太く働く。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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