前回の回答は、
雲州高橋長信作/安政五年八月吉日でした。
特徴: 雲州高橋長信は文政13年出雲五代冬広(高橋量助)の門人となりのちに養子となる。
天保14年に若狭守冬広17代を継ぐ高橋理平衛と称し
松江藩の刀工となる。藩命により江戸に出て長運歳綱俊の門人となり天保末期には江戸麹町平河町に住む。
のち嘉永5年に帰藩した明治12年5月20日64歳で亡くなる。晩年慶應2年五十一歳の時に聾となり
茎に聾司藤原長信と切る作品がある。出来は相州伝風の互の目乱れが多く師匠の綱俊を超えた作品が多い。
第613回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和2年10月31日)
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刃長:53.0センチ
反り:0.6センチ
目釘穴:1個
元幅:3.27センチ
先幅:2.43センチ
重ね:0.73センチ
刀身重量: 635グラム
体配:身幅が3.27cm,重ね暑くがっしりとした作品で
反り適度につき大鋒の豪壮な体配をした脇差です。
地鉄:小板目肌無類によく詰んで地沸が付き細かな地景が入る。
鎬地:小板目肌よく練れて小杢目肌が混じる。
刃紋:小沸出来匂口が深く中直刃出来で
小足が刃縁柔らかく付き明るく冴えて朝霧の煙る風情をした
作品で帽子尖り心に丸く返る。 刃中には金筋が働く。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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