前回の回答は、
肥前国河内大掾藤原正広(初代) でした。
特徴:初代の肥前国河内大掾藤原正広は鍋島藩のお抱え刀工で
初代忠吉の孫で独特な刃紋を制作した刀工で
特に夏に浮かぶ積乱雲の風情ある刃紋が
刀剣愛刀家にとって垂涎の作品として評価されている。
寛永2年11月に正広と改名し同年5月に河内大掾を受領する。
寛文5年2月5日59歳で亡くなる。
二代近江大掾藤原忠広の互の目乱れの作品は
ほとんど彼が代作を行っていたと云われている。
本作は彼独特の互の目乱れに
刃中、砂流、金筋が盛んに働く作品であります。
正に正広の典型作といえ体配も良い作品です。
第661回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和3年10月9日)
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刃長:40.0センチ
反り:1.2センチ
目釘穴:1個
元幅:3.16センチ
先幅:3.01センチ
重ね:0.51センチ
刀身重量: 400グラム
体配:身幅が広く重ね厚く三つ棟とな片切り刃で裏には棒樋を彫るがっしりとした作品
地鉄:小板目肌に小杢目肌がよく混じり地沸が厚くつき精良な地金となる。
刃紋:独特の焼き出しが見て取れ匂口の深いのたれ刃となる。
帽子大きくのたれて丸く地蔵の返り焼き下げる。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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