前回の回答は、
笠間一貫斎繁継作
昭和十年八月日でした。
特徴:本作は笠間一貫斎繁継が頭山満邸内で作刀した、身幅が広く重ね尋常な兼光を写した渾身の刀。
一貫斎繁継は本名笠間義一。伯父宮入一貫斎繁 寿、のち森岡正吉の門。
明治十九年(1886年)静岡に生まれ、明治三十六年(1903年)上京し
笠間頭山邸内常盤松刀剣研究所で鍛刀、のち主任刀匠。
宮内省御刀係拝命、日本東部鍛練刀工業組合副理事長、東京赤坂日本刀伝習所師範、
帝展最優位入選。数々の献上刀を作成した。昭和四十年(1966年)八十歳 にて没する。
日本刀鍛法の復旧伝承に務め、のちに繁継の女婿となった塚本起正、
人間国宝となった宮入昭平等の師としても知られる現代の名工の一人である。
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第732回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和5年3月4日)
刃長:79.6センチ
反り:3.2センチ
目釘穴:1個
元幅:3.20センチ
先幅:2.34センチ
重ね:0.70センチ
刀身重量:1010グラム
体配:身幅が広く重ね厚くほぼ80cmのある長寸で
豪華な体配をした見事な作品です。
地鉄:小板目肌実に良く詰んで地錵が付き綺麗な地金となる。
刃紋:錵出来丁字乱れ見事な丁字となり足良く働き
匂口が深く最上級の作品です。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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