前回の回答は、
村正(2代)
でした。
特徴:村正は伊勢国桑名で活躍した刀工で妖刀村正と云われる。
家康の祖父清康と父広忠は村正の刀で暗殺され、長男の信康は切腹させられる際に
村正の刀で介錯され、家康自身も村正の槍で負傷したという処から徳川家にとっては、
村正は忌み嫌われる事となり田野辺先生が鞘書で記載されている様に
村正帯刀禁止令がだされたと言われている。そのためかなり多くの短刀は、
本作の如く銘の部を削り取ったりされた作品が多い
妖刀村正と云われ逆に徳川家に対して好意を持たない大名は、積極的に村正を求めたと言われております。
村正の弟子には正重を筆頭として千子正真等が活躍する。
本作は表裏の刃紋が揃った作品で刃区近くに互の目乱れを焼き千子一派の特徴をしておりその筆頭
が村正であります。
================================================
第745回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和5年6月3日)
刃長:2尺1寸8分(66.1センチ)
反り:5分(1.5センチ)
目釘穴:3個
元幅:3.0センチ
先幅:2.1センチ
重ね:0.7センチ
刀剣重量:730グラム
体配:身幅、重ねがしっかりとしており肉置きが良く反りがやや深くつき切先がのびた体配の良い姿をした刀
地鉄:この刀は一見つんでいる様だがよく見ますと大肌ごころがあり地景が入り強い地鉄となり淡い映りが現れる。
刃紋:沸出来柔らかな互の目乱れ匂口が深くつき刃中砂流がかかり金筋がよく見て取れる。帽子丸く先柔らかく掃掛、火炎風となり先、金筋風となる。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
================================================
回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
================================================
(弊社都合により鑑定コーナーに関するメールには返信できませんのでご了承ください。)