前回の回答は、
備前國住長船祐定作
永禄十一年二月日
でした。
特徴:海の荒れた状況を思わせる姿を描いた様を描いた姿の作品で匂口が深く上下の動きが激しく出来が良い。帽子、丸く尖り心に返る。
本国は播州姫路遠祖は粟田口国綱という洛陽に移住したのちに大阪に来る。
初代の作風は2代とはやや異なり互の目乱れの作品が多く匂口も深くなります。
当時万治頃は刀剣の販売は芳しくなく色々な工夫が施されました。すなわち戦争がない穏やかな時代となり
刀が売れなくなってきた時代であると言えます。この頃から裁断銘の作品が多くなり、等身に彫刻をもたらされたり
濤乱刃ば流行したり、侍の好みにあう作品が出てきたと考えられます。本作も海の沖合で激しく濫波の波紋を思わせます、
是非お勧めしたい作品です。
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第760回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和5年9月16日)
刃長: 2尺0寸6分0厘(62.42センチ)
反り: 0寸5分0厘(1.52センチ)
目釘穴: 1個
元幅: 3.11センチ
先幅: 1.94センチ
重ね: 0.69センチ
刀剣重量: 530グラム
体配: 身幅、重ねともに健全で反りはやや深く、鋒がやや伸びた心の作品である。
地鉄: 実に良く詰まっており、肌目がよく見て取れます。
刃紋: 沸出来直刃風に小互の目乱れがよく働き、鋒匂口が深く丸く返ります。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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