ご注文番号:AS25068
短刀:白鞘入り、拵え付き(保存刀剣)(特別貴重刀剣)(拵え:特別貴重刀装具)(委託品)
銘: 信寿作
明治三年十月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は信寿としては 上作 にランクされる作品です。
鎺:銀一重
刃長:17.7センチ
反り:僅か
目釘穴:2個
元幅:1.99センチ
重ね:0.57センチ
刀剣重量:85 グラム
時代:明治3年10月
体配:小振りな冠落とし風の短刀。
地鉄:小板目肌よく錬れて肌目が精良な地鉄となる。
刃紋:沸出来丸みをした互の目乱れがよく働き、帽子小丸に先が伸びる。
特徴:信寿は栗原信秀の長男であります。越後においても製作する。
本作は明治3年10月に製作されている。明治4年になると廃刀令が出て、全ての侍や町人は刀や脇差、短刀の保持が禁止されたため保有ができなくなった。おそらくこの作品は最後に製作することになったと思われます。刀の制作や保有が難したったため小振りの短刀を製作したと思います。そして、さらに見事な拵を製作したのでしょう。
拵え:
小柄:四分一地に扇を彫り草花を描く
鞘:黒蝋色鞘に印籠刻み
鍔:はみ出し鍔
縁頭:鐺:四分一地に扇を彫り草花を描く
目貫:赤銅魚地に鵜と籠を彫り金色絵
葵美術より一言:父親の栗原信秀は廃刀令以降も彫りのある作品や直刀などを製作した。守寿は信秀の弟子であるが廃刀令(明治3年10月)以降の作品は残っていない。廃刀令により多くの職人は辞めざるを得ず廃業の憂き目となりました。
保存刀剣鑑定書
特別貴重刀剣鑑定書
拵え:特別貴重刀装具鑑定書
葵美術鑑定書:全身押し形
オークション開始価格:350,000円