前回の回答は、
泰龍斎宗寛造之/元治元年六月日
でした。
特徴:泰龍斎宗寛の生國は古河阿武隈川でその後江戸に出て固山宗次の門人と
なり江戸深川箱崎町に居住する。初期作は師匠の固山宗次に酷似していたが
その後本作の如く頭の揃った小互の目乱れを破綻無く焼き上げる刀工として評価を受ける。
古河藩の抱え工として活躍する。銘振りに特徴があり隷書体で切られている。
明治十六年一月二十三日に亡くなる。
又本作の如く地金が良く詰んで無地風となり特に刃明瞭な映りが現れる作品が多く
がっしりとした体配の作品が多く彫りのある作品も見かける。
本作は身幅広く重ね厚くがっしりとした刀で見事な出来です。
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第256回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成25年8月22日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
短刀
刃長:24.8センチ
反り:0センチ
目釘穴:3個
元幅:2.21センチ
重ね:0.40センチ
体配:茎が短く尋常な体配をし三棟の姿の良い短刀。
地鉄:板目肌柾に流れ地錵が良く付く
刃紋:錵出来皆焼で刃区より匂口の深い互の目乱れとなり帽子
尖りごころに匂い深く、焼き下げとなり棟区まで互の目乱れとなり所々焼が入る。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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