前回の回答は、
備前国長船住祐定作/元禄十六年八月日でした。
特徴:備前国祐定は江戸時代になると室町時代の吉野川の氾濫や
刀剣の需要が激減した事ですっかり勢いが無くなった。
しかしながらその代表格に上野大掾祐定がおり
備前の刀工をうまくまとめて捲土重来繁栄を取り戻した。
本作は元禄十六年八月日という裏銘があり
珍しい貴重な作品といえます。健全な作品で刃区もしっかりとしており
生刃を残す作品で是非お薦めしたい一振りです。
第611回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和2年10月17日)
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刃長: 68.6センチ
反り: 2.0 センチ
目釘穴:2 個
元幅: 3.3センチ
先幅: 2.8センチ
重ね: 0.73 センチ
刀身重量:835 グラム
体配:大摺上で身幅が広く重ね厚く
表裏に棒樋を彫り、反りが深く付き
大切先の堂々とした作品であります。
地鉄:板目肌に杢目肌が交じり地錵が良く付き
肌目が良く見てとれる。
刃紋:錵出来小互の目乱れに小足が入り、
刃中、金筋が働く。帽子に乱れ込む。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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