ご注文番号:22116
脇差:拵え入り(甲種特別貴重刀剣)(特別保存刀剣)
銘:備州長船家光
応永十六年十月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は備州長船家光としては上々作にランクされる作品です。
鎺:金一重鎺
刃長:1尺1寸4分(34.55cm)
反り:1分(0.3cm)
目釘穴:2個
元幅:2.64cm
重ね:0.58cm
刀剣重量:255 グラム
時代:室町時代応永16年10月
体配:約3cmほどの擦り上げ。区送がりますが銘と裏銘は完全に残り冠落とし風になる。
地鉄:小板目肌に小杢目肌美しく現れ映りがあらわれる。
刃紋:匂出来風に丁子乱れの互の目が混じり柔らかくつき帽子乱れこむ。
特徴:家光は応永時代に活躍した刀工で大宮盛景の子供ともいわれる。本作は応永16年10月の年紀があります。作風は盛光、康光同様な刃紋をしており無類に良く詰んだ作品で地鉄に緩みなどは無く素晴らしい地鉄をしたあ作品です。また刃紋は刃縁に柔らかな高低のある刃紋が美しく是非お勧めをいたします。
拵:合口拵え
鞘:黒塗り鞘に家紋を金で色絵を施す。
葵美術より一言:まずこの作品は地鉄が素晴らしく良く練れて盛光、康光同様に綺麗な地鉄に映りがみえます。なぜこのような美しい地鉄ができたのか不明でありますが南北朝時代が終わり時間的な余裕が出てきたのかもしれません。また褒美としてこのような美しい地鉄の短刀や寸帯びの作品が好んで渡されたのか。大名家では専属の刀の手入れを行う人物が出たのかは分かりませんが多くの作品が丁寧に扱われた事実は存在いたします。みなさまに是非ご紹介させていただきます。
甲種特別貴重刀剣
特別保存刀剣
葵美術評価鑑定書:全身押し形