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鑑定会 : 第733回


前回の回答は、
傘笠両山子正峯作之(人間国宝)
丙辰年二月日(1976)
でした。

特徴:隅谷 正峯は本名隅谷與一郎と称し1941年立命館大学
機械工学科卒業と同時に刀匠・桜井正幸に入門日本刀鍛錬所傘笠亭(さんりゅうてい)を
松任市に開いて多くの作品を制作する。昭和40年代には新作刀最高賞である
「正宗賞」を3度受賞1981年4月20日に「人間国宝」に認定された。
1981年に重要無形文化財「日本刀」保持者認定される。
地金の研究も行われ自家製の製鉄制作が行われ、
それを鍛錬して隅谷丁子と呼ばれる彼独特の丁子乱れを完成した。
皇室関係者の作刀も手がけられ、彼の製作した守り刀が天皇陛下に制作された。 
現在現代刀制作ではトップの座に君臨しております。
平成10年12月12日逝去 享年77歳。
本作は体配の堂々とした鎌倉一文字を写し表裏に力強い棒樋を彫り
抜群の地金と隅谷丁子の華麗な刃紋に圧倒される作品です。

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第733回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和5年3月11日)

刃長: 72.7センチ
反り:2.3センチ
目釘穴: 2 個
元幅: 3.0 センチ
先幅: 2.45 センチ
重ね: 0.65 センチ
刀身重量: 805 グラム
体配:身幅が広く重ね厚く表裏に棒樋を彫り反り深めに付き大鋒の堂々とした作品で重量もある健全な作品です。
棒樋は掻き通し。
地鉄:小板目肌よく練れて肌たち地沸がつき
地景が入り映りが現れた精良な地鉄となる。
刃紋:小沸出来、匂出来に近く詰んで丁子乱れとなり、
互の目を主体として丁子、角ばる刃、尖りごころの刃紋腰の開いた刃、足、葉が入り刃中、かすかに砂流が入り匂口が明るい。
帽子:のたれこんで先乱れ込んで小丸に返る。

ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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