前回の回答は、
越前守助広
以地鉄研作之
でした。
徴:助広は大阪新刀の中で極めて重要な位置にある刀工である。初二代があるが本作は
二代によるものである。初代助広は本国は播磨で、後に大阪に出て初代河内守国助に師
事、一般に「そぼろ助広」と呼ばれる。切味に優れ最上大業物に指定されている。晩年に
なって越前守を受領。寛文三年(1663)に没した。二代は初代の門。寛文元年(1661)に
受領し、寛文七年(1667)に大阪城代青山因幡介宗俊(信州小諸城主)に召し抱えられ
た。同年二月の銘から楷書で「津田越前守助広」と銘を切る。延宝二年(1674)八月か
ら丸津田と呼ばれる草書体の銘に改めた。天和二年(1682)に没した。本作は姿が良
く、精美な地鉄に加えて、小沸付き刃縁が締りつつもふっくらとしている。
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第743回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和5年5月20日)
刃長:71.3センチ
反り:2.4センチ
目釘穴:2個
元幅:2.98センチ
先幅:1.98センチ
重ね:0.58センチ
刀剣重量:690グラム
体配:反りと身幅があり切先もやや伸び心となる。とても綺麗です。鎬地に樋が無い為地鉄をよく鑑賞できます。
地鉄:小板目肌の杢目肌に地沸、大板目肌に地景が混じりそこに映りが現れる。
刃紋:ほぼ匂出来丁子乱れに互の目が混じり逆さ丁子が入り匂口が柔らかく足がよく入る。棟の指し裏30cmの部分に誉瑕がある。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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