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鑑定会 : 第789回  


前回の回答は、
於摂州生玉月山貞一鍛之
元治元甲子年五月日
でした。

特徴:この月山貞一は珍しい文字の作品で於摂州生玉月山貞一鍛之と切り長さも約77cmありしかも正目出来となり龍を彫り豪壮な作品であります。 裏の彫りも見事であり鉾と梵字さらに陽と添え樋をほったもごとな作品と言えます。初代月山貞一は摂津の刀匠。本名月山弥五郎。天保七年(1836)二月、江州須越村に生まれ、七歳にて月山貞吉の養子になる。十一歳頃から修行を始め、二十歳頃には綾杉肌を習得していたと言われる。明治九年の廃刀令後も作刀ひとすじに進み、明治二十六年にはシカゴ万国博に刀を出品して受賞し、翌年明治天皇より作品お買い上げとなる。明治三十九年(1906)四月に帝室技芸員に任ぜられる。彫刻の名手としても有名。大正七年(1918)七月十一日八十四歳で没した。作刀は嘉永三年(1850)の十五歳から大正七年(1918)の没年までみられる。なお茎に切られた至専余鉄とは大正天皇に献上した玉鋼のことを言います。

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第789回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和6年4月6日)

刃長:75.8センチ
反り:3.1センチ
目釘穴1個
元幅3.09センチ
先幅:2.14センチ
重ね:0.71センチ
体配:身幅が広く重ね厚く反りが深く付き
切先が伸びた体配の良い作品です。
地鉄:板目肌よく練れてザングリとした地鉄となる。
刃紋:沸出来互の目乱れとなり砂流、金筋が働き
帽子やや長くの垂れて丸く焼き下げる。

ヒント ※画像をクリックすると拡大します。

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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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