前回の回答は、
津田越前守助広/天和元年十月日でした。
特徴:津田越前守助広は、寛永14年(1637年)に摂州打出村(現在の芦屋市)生まれの刀工。
称甚之丞と称し、初代越前守助廣(通称ソボロ助廣)の養子となる。養父であるソボロ助廣に学び、後に二代目継いでいる。
明暦3年(1657年)には、越前守を受領し、寛文7年(1667年)には大坂城代青山因幡守宗俊の抱え鍛冶となった。
大坂新刀の代表工であり、新刀屈指の巨匠である。一説に生涯に1700点
あまりの作品を残したとされる。江戸の虎徹とともに新刀の横綱とも言わ
れ、同じく大坂の井上真改らとともに最高の評価がなされている。井上真
改との合作刀もあり、交流があったことが伺われる。
しかし、在銘品のほとんどが偽物であり、助広、虎徹、真改と銘の
ある代物は軽く数万点を超えると考えられる。
天和二年(1682年)に46歳で没。
================================================
第278回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成26年2月14日)
================================================
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:2尺3寸6分(71.5センチ)
反り:5分(1.53センチ)
目釘穴:1個
元幅:3.18センチ
先幅:2.17センチ
重ね:0.77センチ
刀身重量:845グラム
体配:身幅広く重ねやや厚くしっかりとした刀で
反りやや深く切先が延びた体配の良い姿をした刀
地鉄:小板目肌に柾目が良く詰まり地錵が良く付き地景が表れ
黒味のある精良な地金となる。
刃紋:錵出来に匂口の深い互の目乱れ尖りごころの刃が混じり、
小足が入り、刃中砂流、金筋が盛んに働く。
================================================
回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
================================================
(弊社都合により鑑定コーナーに関するメールには返信できませんのでご了承ください。)