前回の回答は、
但馬守法城寺橘貞国でした。
特徴:但馬守法城寺橘貞国は江戸法城寺一派として活躍し
その体配からやや時代が古く寛永頃から活躍すると考えられる。
江戸時代になると江戸での刀鍛冶が大いに活躍し正広、吉次、正照、兼重等が
有名であり虎徹も同様に活躍する。特に注目されるのは虎徹と作域が良くにており
互の目乱れに足があ入る数珠刃風の波紋は虎徹を思わせる作品です。
本作はその数珠刃風の働きに金筋が絡み、匂口の深めの刃紋は
魅力溢れる作品と言って良いでしょう。
既に第42回重要刀剣に指定された地金の抜群の良さと
刃紋の見事な作品で青味を帯びた最上の研磨がほどこされております。
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第283回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成26年3月21日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
刃長:69.2センチ
反り:2.2センチ
目釘穴:1ヶ埋め2個
元幅:2.62センチ
先幅:1.47センチ
重ね:0.47センチ
時代:元亨 鎌倉時代末期 1321年
鑑定
この刀工はだれでしょうか
地金は小板目肌に小杢目肌が混じり精良で乱れ映りが現れる。
刃紋は丁字乱れに角張る部分があり,足、葉が良く働き帽子のたれて返る所謂三作帽子となる。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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