前回の回答は、
無銘(古波平)
でした。
特徴:古波平の祖は平安時代後期正国と名乗る刀工が大和より薩摩国谷山郡波平の地に来住して波平の祖となるその子を行安といいその作風は大和気質を強く新新刀末期まで面々と続いている。同派の中でも南北朝時代を下がらぬ刀工を古波平といいその作風は大和気質が強く伺えるが鍛えがねっとりとして柔らかみを帯びて刃紋の匂口が潤み心で鎺元を焼き落とすなどに特色が見える。 この刀は身幅が広く元来の幅差が目立たず先を大鋒に結んでいるなど南北朝時代色が」示された体配であり、鍛え目がややねっとりとした肌合いを呈し金が白気刃紋は匂口がしまってやや沈み心の細直刃を焼き匂いがち小沸がつき刃縁にほつれが見られ帽子がすぐに丸く返るなど南北朝期の古波平と鑑せられる作品で肉置きのよく保たれている。総じて保存状態がよく古波平極めの優品であると言える。
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第813回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和6年9月21日)
刃長: 70.0センチ
反り:1.8センチ
目釘穴:4個内1個埋
元幅:2.98センチ
先幅2.02センチ
重ね:0.61センチ
刀剣重量:640グラム
体配:身幅重ね尋常な反りが深くつき
鋒が伸びた体配の良い姿をした作品です。
地鉄:小板目肌よく詰んで精良な地鉄となり淡い映りが見て取れる。
刃紋:直刃調に足、刃が働き通常の刃紋より上部にも働く逆さ丁子が目立ち葉が盛んに入り帽子一枚風に入り先には柔らかく乱れ込んでいる。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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