ご注文番号: 24615(委託品)
脇差:白鞘入り、拵え付き(特別保存刀剣)
銘:出羽大掾藤原国路
鞘書:出羽大掾藤原国路 刃長一尺八寸九分
甲子如月為 中村福司氏
薫山誌
新刀:業物:上々作:山城
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております。
本作の出来は出羽大掾藤原国路(初代)としては上々作 にランクされる作品です。
鎺:金着二重
刃長:1尺8寸9分(57.27cm)
反り:2分(0.61cm)
目釘穴:1個
元幅:3.01cm
先幅2.02cm
重ね:0.68cm
刀剣重量:555g
時代:江戸時代初期寛永頃
体配:身幅がやや広く反り適度につき鋒が伸びた長めの脇差
地鉄:板目肌よく錬れて地沸がつき黒味がかった肌立つ地鉄となって地景が入る。
刃紋:刃区より直刃調その先互の目乱れとなり、刃中、砂流金筋がよく働く。帽子のたれて丸く返る。
特徴:
出羽大掾藤原国路は堀川国広の弟子の中で最も著名な刀工である。天正四年頃(1576)の生まれで、長生きであったため多くの刀を制作した。慶長19-20年(1614 から1615)の間に出羽大掾を受領したと思われる。三品帽子といわれる切先の刃文がのたれて返ることが多く、兼道の系統の越中正俊、初代丹波、伊賀守金道が同様の刃文を焼いた。地金は相州伝に近いものが多く、国広同様に地金がざんぐりとして肌立ち、柾が流れるものが多い。
鞘書にある中村福司氏は大正12年生まれ、静岡県の大江八幡宮など8社の宮司を兼務されていた方です。
拵:
鐔:ずっしりとした円形の赤銅地に細かく市松模様を彫り、耳を金で縁取り、縄目を彫る。
縁頭:赤銅魚子地に稲穂の図 銘:廣光
小柄:赤銅魚子地に獅子牡丹の図
笄:赤銅魚子地に水鳥の図
目貫: 隠蓑と小槌図
葵美術より一言: 刀はさることながら拵えもよく出来た作品です。刃文は国路らしい複雑な乱れ刃で見応えがあると思います。
特別保存刀剣鑑定書
葵美術鑑定書
全身押し形
価格:1,350,000円