ご注文番号:24040
短刀:白鞘入り(特別保存刀剣)
銘: 筑前守信秀
明治九年八月日
当社では刀工の出来によって最上作、上々作、上作、普通作を記載しております
本作の出来は筑前守信秀としては上々作 にランクされる作品です。
研磨済み
鎺:金着二重
刃長:28.5センチ
反り:0センチ
目釘穴:1個
元幅:2.97センチ
重ね:0.58センチ
刀剣重量 225 グラム
時代:明治9年(1876)
体配:身幅が広く重ね厚くがっしりとした作品です。
地鉄:板目肌に昌がかり地景が入る。
刃紋:互の目乱れに匂口が深く、さらに大きな互の目乱れとなり帽子、丸く返る。刃中に砂流、金筋がかかる。
特徴:筑前守信秀は師匠として清麿を選んだ。幸運は窪田清音を介してであったと思われる。また幕府との接触も得られ、御用刀工同様に活躍して筑前守を受領することができた。明治4年に廃刀令が出てほとんどの刀工は廃業という憂き目を見た中で筑前守信秀は例外として刀を製作することを許された。
葵美術より一言:明治9年は他の刀工はすでに刀剣の製作をやめている時代の許されて堂々と日本刀を製作できる環境の中で製作に励んでおりました。 信秀が清麿一派で学び清麿によく似た作品を制作しておりまた彫りの名人として活躍しその技量は驚くべき刀工であったのです。 あの厳しいの廃刀令にも関わらず許されて刀剣を制作を制作し続ける技量とその努力、運は計り知れないものがあったと考えられます。 信秀の晩年はかなり悲劇的であり、故郷で自刃したが東京で病気で亡くなったとも言われている。
特別保存刀剣
葵美術鑑定書
全身押し形