前回の回答は、
刀:銘: 備前国住長船与左衛門尉祐定作
永禄二年八月吉日
脇差:銘: 播磨大掾藤原忠国
でした。
特徴:この刀には多少の区送があるが長さも充分、反りが深くつき鋒も長めの俗名入りの与左衛門尉祐定の作品である。
最近は俗名入りの作品は少なく貴重と言えます。 きず欠点のない見事な作品と言えます。この刀の名に関する詳細な事柄は古刀大鑑の315ページに掲載されておりますので一度ご覧ください
この作品は三という文字がなく備前国住長船与左衛門尉祐定作と切っております。出来そのものは備前国住長船与三左衛門尉祐定作と同じ様な作品を切っておりますので何らかの関係があった刀工と考えられます。 また長船与左衛門尉祐定は数が極めて少ないのですが数点見られますので珍しい作品と言えます。古刀大鑑の315ページにも出来の良い作品が掲載されております。
特徴: この播磨大掾藤原忠国は匂口が深くつき高低に変化があり最高級の作品と言えましょう。青い空に浮かんだ入道雲が見て取れます、入道雲の下に積み重なる雲の光景がよく見えます。
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第826回:今回の鑑定 誰でしょうか?(令和6年12月21日)
刃長:2尺4寸3分(73.6センチ)
反り:5分強(1.5センチ)
目釘穴:2個
元幅:3.22センチ
先幅:2.12センチ
重ね:0.62センチ
刀剣重量:715グラム
体配:身幅、重ね富に尋常な作品で
表裏に棒樋を掻き流し、帽子はやや長くなる。
地鉄:板目肌に杢目肌が混じり、明るく冴えた作品となる。映りが見て取れる。
刃紋:丸みを帯びた匂出来に近い互の目乱れを焼き、
刃中、砂流、金筋が働く。
帽子の右側は二重刃となり焼き詰め風となる。
ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。
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(弊社都合により鑑定コーナーに関するメールには返信できませんのでご了承ください。)