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お知らせ

鑑定会:第349回



前回の回答は、
薩陽臣奧平元平造之/天明六年丙午八月日 でした。
特徴:薩摩は島津家の庇護の元、多くの名工を輩出した。元平は薩摩新々刀前期を代表する刀工。
薩摩の藩工奥元直の子として延享元年(1744)に生まれた。
安永六年(1777)に父を亡くし家督を相続した。鍛刀は父に学び天明五年(1785)には
「薩藩臣奥元平」と銘を切ることを許された。寛政元年(1789)十二月に伯耆守正幸と同時に受領、
大和守を受領し寛政二年から「奥大和守平朝臣元平」と銘を切っている。
文政九年(1826)七月に八十三歳で没する。門人に角元興、名古屋の青木元長がいる。
二人の弟、元武、元安も優れた刀工で元平との合作銘の作品を残している。
江戸時代後期には幕府及び薩摩藩が武術を大いに奨励したこともあり、薩摩藩武道が隆盛した。
野太刀白顕流を命名した兼武の父が兼富(寛延元年、1748~寛政十年、1798)と言う
人物で有るが本作との関連は定かではない。
本作は身幅が広く重ねがっしりとした大切先の体配の良い作品で瑕欠点のない素晴らしい作品です。
地金の良さは薩摩独特であり匂口の深い互の目乱れは相州伝の特徴を良く表し古作、正宗を彷彿とさせます。
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第349回:今回の鑑定 誰でしょうか? (平成27年07月31日)
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ヒント ※画像をクリックすると拡大します。
この刀はだれでしょうか。
刃長:2尺3寸6分(71.51センチ)
反り:5分(1.5センチ)
目釘穴:3個
元幅:3.05センチ
先幅:2.20センチ
重ね:0.65センチ
体配:身幅、重ねしっかりとした体配の良い刀。
地鉄:板目肌よく練れて地錵がよく付き綺麗な地金となる。
刃紋:錵出来互の目乱れ、刃中、砂流、金筋が良く働く。
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回答は次回の鑑定会コーナーで発表致します。

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