ご注文番号:15588
刀:白鞘入り (第23回重要刀剣)
銘:為大塚一信君 石堂運寿是一精鍛作之
安政五年戌午二月日
鞘書:石堂運寿是一 安政戌午 刃長二尺四寸九分 昭和乙卯年皐月 薫山誌(花押)
登録証番号:京都14161
交付年月日:昭和33年8月29日
刃長:75.6cm
反り:1.3cm
目釘穴:1個
元幅:2.91cm
先幅:2.07cm
重ね:0.88cm
時代:江戸時代後期安政頃
体配:身幅尋常、重ね厚く、反りの浅い、長寸の刀。表裏に棒樋を彫る。生茎。
地鉄:小板目肌良く詰んで、ハバキ元に僅かに大肌交じり、地沸付く。
刃紋:錵出来、互の目乱れに丁字乱れが交じる。匂口深く、砂流しかかる。
帽子は小丸に返る。
特徴:石堂藤原是一は藤原是一は米沢の刀工で加藤綱俊の甥。綱俊に学び、
江戸に出て六代重二郎是一没後に家を継ぎ、七代目となった。
是一の系統では最も技量の優れた刀工と評価が高い。
天保十四年(1843)九月浜御殿に於いて鍛刀した功績で生涯五人持を賜わり、
葵の紋を茎に切る事を許される。更に文久元年(1861)上杉家より生涯一人持二名被下。
明治初年(1867)には高橋長信らと共に新政府の召に応じた。
松軒元興、勝村徳勝らの門人がおり合作銘も何本か存在する。
明治二十四年(1891)七十五歳まで生存したという。
相州伝と備前伝のかかった相伝備前が得意で、技量の高さには定評があり、
数多くの作品が重要刀剣に指定されている。
第23回重要刀剣
葵美術評価鑑定:全身押し形